つながる!妙典・行徳
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つながる!リレー

妙典・行徳エリアに住む人、働く人たちを、リレー形式でご紹介するコーナー「つながる!リレー」。
今回は有限会社アーミー(行徳フーズ等経営)社長の猪瀬さんにご紹介いただきました有限会社行徳清風 代表取締役の関口清さんです。

PROFILE

お名前: 関口 清さん
ご職業: 味の食彩 有限会社行徳清風 代表取締役
妙典・行徳エリア歴: 約70年


行徳の名店「かも苑」(現在は閉店)を立ち上げられたとうかがいました。
宮内庁の御猟場は古くは浜離宮など数箇所にあり、各国国王や大使をおもてなしする場所でした。
現在は行徳と越谷の2カ所です。
行徳で国賓に振舞われている鴨料理を再現し、一般の方々にもお伝えできないか・・・と考えて始めたのが「かも苑」だったんです。
ちょうど私の父が御猟場の鷹匠さんと友人だったもので、いろいろとお話を聞くことができ、
鉄板等も同じ物を購入したりして、再現することができました。

私は残念ながらお伺いする機会がありませんでしたが、相当有名なお店だったそうですね。
ずいぶんいろいろなテレビ番組や雑誌、新聞で取り上げていただきました。
先日、今の会社の若い者に「昔はずいぶんテレビに出たんだぞ」と言ったら、ぜひ見せて下さいとのことだったので
ちょっと手元にあるものをまとめてみたんですよ。
そうしたら、アルバム10冊にもなってしまいました(笑)
今日は、そのうちの1冊を持ってきたんですが・・・。

「食いしん坊バンザイ」「ごちそうさま」「スーパータイム」・・・懐かしい番組がいっぱい(笑)。
ずいぶんたくさんご出演されていらっしゃったんですね。(梅宮辰夫さん、サッカーの釜本邦茂さん、相撲の大鵬さん、その他様々な方々と関口さんのツーショット写真をたくさん見せていただきました。)すごいですね〜。
「かも苑」を始めるにあたり、ご苦労も多かったと思いますが。

当時あの辺りは野原でしたからね。
「家賃0円でもやっていく自信がないよ」なんて冗談で知人に話していました。
牛肉や豚、鳥と違って、鴨は一般の方にはなじみのない料理ですしね、
もう気力だけで突き進んだ感じです。
テレビや雑誌で取り上げられるようになるまで10年かかりました。

どのようなお店にされたかったのですか。
例えば30人の団体客がいらしても、一人ひとりが個別の印象を持ってお帰りになるのだから、
おひとりお一人をお客さまとして大切に接客するように従業員には常日頃から話していました。
それから、常連さんだけでなく、初めていらした、本当に店のドアをおそるおそる開けられるような方を大切にしなさいと。
ただでさえ「鴨料理ってどんなのだろう」と不安がっていらっしゃるのですから。

本当にお客さま一人ひとりを大切にしたお店だったんですね。
今のファミリーレストランは客が帰ろうと立ち上がったとたん「ありがとうございました。またお越し下さいませ。」って言うでしょ。でも全く心がこもっていないんですよね。
本当はお支払いが終わったときに心をこめて言うべきでしょう。
ただマニュアルに書いてあるから言わなきゃいけない、そんな感じですよね。
接客って人間関係ですからね。
ちゃんとお客様の立場で考えれば、お客様に伝わるんです。

関口さんにとって「かも苑」は何だったのでしょう?
約25年間、走り抜けました。満足しています。
「かも苑」に歴史あり。
『「かも苑」が思い出(「かも苑」=思い出)』ですね(笑)。

現在、行徳文化懇話会などでご活躍されていらっしゃいますが、これからの世代に何かメッセージをお願いいたします。
行徳には歴史がたくさんあります。ぜひこの歴史を学んでいただきたいですね。
塩焼や塩浜などの地名がありますが、昔から「水」と「塩」の街なのです。
地名の由来などを知ったら、もっと地元を好きになってもらえると思います。

50年近く「営業一筋」でやってこられたという関口さん。
「おもてなしの心」や「お客様の立場で考える」「所詮は人と人との人間関係」など、
営業人としての基本精神をたくさん教えていただきました。
親子二代にわたり行徳小学校のPTA会長を務められるなど、地域活動も積極的にされており
陰になりながら地域を長くサポートしてきていただきました。
これからもますますのご活躍を期待しております。

(2009年2月26日)

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